公開日:2026年7月9日
RxTools のキホン③ 

RxTools で始める測位ロギングとGoogle マップ連携


アイキャッチイメージ

はじめに

シリーズ3回目の今回は、「RxTools」の機能を使って測位データ取得から見える化までの一連を紹介します。
受信機の接続から、RTK測位、データの記録(ロギング)、そしてGoogle マップで位置を見える化するまでの手順をステップ・バイ・ステップで解説します。

接続準備〜測位

PC と受信機を接続し、「RxControl」を使って測位状態(本回は RTK 測位)にします。
(実際の方法については、第1回の内容をご参照ください。)

ロギング、ファイル保存

計測を開始したら、測位中のデータをロギング(ログを取得)して、ファイル保存します。
Septentrio 社の受信機から作成されるデータの形式は「SBF(Septentrio Binary Format)ファイル」です。

手順

RxControl メニューの「Logging」メニューから「RxControl Logging...」を選びます。
(または 「RxLauncher」より「RxLogger」を起動)

表示されたダイアログボックスで「Global タブ(保存先フォルダ指定等)」、「File Naming タブ(ファイル名指定等)」、「SBF タブ(SBF ファイルにどのような測位情報を含めるかを設定)」等を設定します。 タブごとに設定できる項目が異なりますので、必要に応じて設定します。
本回はシンプルにデフォルト設定で保存する設定にしています。

設定が終わったら、「Start Logging」ボタンをクリックします。
ちなみに下図は「Status タブ」へ切り替えた表示です。

すると、測位データのロギングが開始され、指定したフォルダへ SBF ファイルの保存が開始されます。
「Stop Logging」ボタンをクリックすると、ロギングを停止できます。

停止したら、保存先フォルダに「.sbf」という拡張子のファイルが作成されていることを確認しましょう。
測位データのロギングは、測位中であればいつでも開始・停止できます。必要に応じて、複数回に分けてロギングすることも可能です。

ファイルの変換出力(コンバート)

取得したログデータ(SBF ファイル)は、測位に関するさまざまな情報を含んでいるデータですが、今回は Google マップで可視化するためにファイル形式を「KML」形式に変換します。
変換のために「SBF Converter」を使います。

手順

RxControl メニューの「Tools」から、「SBF Converter」を選びます。
(または 「RxLauncher」より「SBF Converter」を起動)

表示されたダイアログボックスで設定していきます。
「SBF file(s) selection」の項目内、「Single file」の部分で、先ほど保存した SBF ファイルを指定します。

続いて、「Convert to」の項目より、「KML(Google Earth)」にチェックを入れます。
「Options...」ボタンをクリックすると、変換時のオプション設定が可能です。

ちなみに、他の形式にもチェックを入れると、その形式についても一度に変換出力されます。
設定が終わったら、「Convert」ボタンをクリックします。

すると、出力結果のダイアログボックスが表示されます。
「Close」ボタンをクリックして変換出力完了です。

指定したディレクトリに変換されたKMLファイルが作成されていることを確認しましょう。

地図での可視化

変換出力した KML ファイルを使って、地図上に可視化します。
今回は、Google マップの「マイマップ」機能を使います。

手順

まずは、ブラウザで Google アカウントでログインした状態で、 マイマップにアクセスします。
アクセス後、画面左に表示される「新しい地図を作成」ボタンをクリックします。

現れるウインドウより「CREATE」をクリックします。

続いて、新しいマップが表示され、その左上にある情報ウィンドウのレイヤー部分に「インポート」をクリック。
現れるダイアログボックスで、先ほど変換出力した KML ファイルを選択します。

読み込みが終わると、地図上に計測結果が「レイヤーウィンドウ」と「アイコン」で表示されます。
下図の地図上、赤枠にピンアイコン(上/観測局、下/基準局)が表示されているのがわかります。
これでひとまず、地図上にデータを表示することができました!🎉

それぞれのレイヤー名の前にあるチェックボックスをクリックすると、計測した結果の詳細が表示の切り替えができます。

レイヤーまたは地図上のアイコンをクリックすると、計測した結果の情報が表示されます。
ちなみに座標(または2点間の距離)は、吹き出しウィンドウ最下部に表示されています。

おわりに

地図を使って見える化すると、計測の達成感もひとしおです。 一見難しそうな GNSS データの扱いも、RxTools(RxControl ➔ SBF Converter)とGoogle マイマップを組み合わせれば、驚くほど簡単に位置情報を視覚化することができます。 他の GIS(地理情報システム)でもそれぞれに適した形式でデータの可視化が可能です。

今回は可視化の一例をご紹介したに過ぎませんが、計測情報の元になる SBF ファイルは、可視化の他にも、後解析の観点からもとても重要なファイルとなります。

ぜひ今回の手順を参考に、さまざまな場所で高精度位置情報の取得や可視化や解析にチャレンジしてみてください。

製品紹介

当社が開発した、GNSS(全球測位衛星システム)を利用した IoT 対応センチメートル級位置情報サービス[iChidori®]です。デバイス等の詳しい紹介はこちらよりご覧ください。

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