公開日:2023年12月20日
iChidori-Guide 使ってみた ④

タグ機能を試してみよう


アプリ画面例
QGISでタグ情報を読込表示

はじめに

今回は、アプリの機能のひとつの「タグ」を使ってみましょう。
iChidori-Guide 実行中のデータ(位置)に対してタグをつけて記録でき、実行後、タグデータを出力することもできます。

それでは早速、行っていきましょう。

タグ機能でできること

iChidori-Guide の「タグ」機能では、以下のようなことができます。

  • タグ情報の記録
  • ピンアイコンによる可視化
  • メモ付与
  • メモ編集機能
  • タグ情報のデータ出力(GeoJSON形式)

「タグ」ボタンの活用(タグの付け方)

実行中に画面右下にある「タグ追加」ボタンをタップすることでその現在地の位置情報を記録することができます。

「タグ追加」ボタンの右上の赤い丸には一連のデータのタグ数が記されています。
ちなみにここでは、タグのない状態「0(ゼロ)」を表示しています。
一度に最大100個までタグを設定することができます。

タグ追加ボタン(ナンバリング)

確認するには「タグ表示アイコン」をタップします。

タグ表示アイコン

タグ情報は下記の内容が記録されます。

  • 番号
  • 位置情報
  • タグコードプレビュー
  • メモ(文字入力、編集可能)
タグリスト表示例

メモ入力

リストにあるメモテキスト部分をタップすると、テキスト入力することができます。
その後も、その部分をタップすることでテキスト編集できます。

メモ入力画面

タグ情報が入った位置情報ファイルの出力

ダイアログボックス右下に表示された「ファイルに出力」をタップすると、GeoJSON ファイルとして保存することができます。
デバイス内に場所を指定して保存します。

「ファイルに出力」ボタン

出力された GeoJSON ファイルは、さまざまな GIS ソフトで利活用できます。

アプリで表示

出力したファイルをアプリで開くには、一度ホーム画面に戻り、「File」ボタンをタップして GeoJSON ファイルを選択します。
選択すると、マップとタグ位置を示すアイコン(ピンアイコン)が表示されます。

地図に表示されたピンアイコン

ピンアイコンをタップするとその位置情報が確認できます。
下の青い矢印ボタンをタップすることで、タグを順送りすることができます。

ピンアイコンとふきだし

geojson.io で表示

出力したファイルを「geojson.io」で開くには、GeoJSON ファイルをPCに転送した後、「geojson.io」にアクセスします。

画面左上のメニューから「Open」(下図の赤囲部分)を選択し、タグファイルを選択します。
iChidori-Guide 使ってみた ②「ジオフェンスを作ってみよう」/geojson.io の紹介

geoJSON.io画面(メニュー)

選択すると、マップとタグアイコン(ピンアイコン)が表示されます。
ピンアイコンをクリックすると情報が表示されます。

geoJSON.ioで表示されたタグ

QGIS で表示

QGIS画面(メニュー)

出力したファイルを「QGIS」 (ここでは ver.3.28 を利用)で開くには、GeoJSON ファイルをPCに転送した後、
「データソースマネージャを開く」アイコン表示されたタグをクリック、

表示されたダイアログボックス左リストより「ベクタ」を選択し、項目「ソース」の「ベクタデータセット」右の表示されたタグアイコンをクリック。その後、GeoJSON ファイルを選択します。

QGIS画面(メニュー)
「ベクタデータセット」にファイルの指定が表示されたら、ダイアログボックス右下の「追加」ボタンをクリック。
「Close」ボタンを押すと、ダイアログボックスが消え、レイヤに指定したファイル名が追加され、地図上、タグの位置に印が表示されます。

表示されたタグ

おわりに

以上、今回はタグ機能をご紹介しました。
移動・計測しながらタグの活用ができると、さまざまな用途にも使えそうですね。
高精度の位置情報を身近なソフトウェアで活用できることも魅力です。

活用方法やアイデアなどありましたら、ぜひ、お問い合わせよりお声を寄せてください。

製品紹介

当社が開発した、GNSS(全球測位衛星システム)を利用したIoT対応センチメートル級位置情報サービス「iChidori®」です。デバイスやアプリの詳しい紹介はこちらよりご覧ください。

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